こんにちは、サオリです
昔、心屋仁之助さんのブログを好きで読んでいたのですが、その中でも特に好きな考え方があります。
それは「病気は自分でなりたくてなる」という考え方。
最初この考え方に触れた当時はうつ病で苦しかったので「こんな状態になりたくてなる人間がいるわけないだろ(怒)」と思ったものですが、
内観するほどこの考え方に納得し、自分はうつ病になりたくてなったのだと思うようになりました。
これは病気だけではなく、今現在の状態にも言える事です。
母に罪悪感を感じて欲しくてうつ病になった!?
例えば私の場合だったら、まず母に復讐したくてうつ病になったんじゃないかな、という事。(ちなみにうつ病になったのは17の頃)
●中学の時にいじめられていて、勇気を出して母に「いじめられているのに先生が何も対処してくれない」と告白したのですが、「もうちょっと我慢したら」となにも対処してくれなかったこと。
●私立の高校に行きたかったのですが、田舎じゃ公立に行かせるのが一般的なのもあり、私がその高校に合うかどうかではなく公立に行くのが普通だからと検討さえしてくれなかったこと。
●進学した公立学校は校風に馴染むことが出来ず、毎日ストレスでいっぱいだったこと。
「お前がなんとかしてくれなかったからうつ病になったんだ」という所です。
母だけじゃなくて私にストレスを与えた周りの人間にも、私がうつ病になり不登校になることによって罪悪感を感じて欲しいと思っていました。
↑文章化してみると私黒いね!!
この「罪悪感を感じて欲しい」という気持ちって、専門学生の頃にパワハラを受けてうつ症状で死にたくなってしまったときに特に感じていて、
「私が死んだらパワハラした側は一生罪悪感を感じるはず」と考えていました。
でも私が死んだところで他人事で罪悪感なんて感じるはずがないんですよね。
だってパワハラするくらいだもん。
私が死んでもパワハラした側は普通の日常に戻るだけなんだよなーと思うと悔しくて死んだら負けと思ってました。
「休みたい」と潜在的に思っていたからうつ病になった
次に「休みたかったから。」
当時音大に進学したいなと思っていたのですが、そのためにレッスンをいろいろ受けていて、それプラス部活とバイトで毎日睡眠時間は数時間しかありませんでした。
表面上では「頑張りたい」と思っていたのですが、ほんとのところは「休みたい」と思っていたようです。
表面上で思っていることより、潜在的に思っていることの方が現実化しやすいのでうつ病になったのだと思います。
頑張りたいと思っていたのは、成果を出さない自分、頑張らない自分はクズだと思っていたから。
うつ病になって体が動かなくなる前に、生理痛がひどかったり、朝ふらふらで次第に電車に乗り遅れるようになったりと兆候はあったのですが、本当の気持ちに気が付くことが出来ず、
25歳の頃にも同じようなことになって留学中に就職目前だったのにパニック障害になって帰国しています。
うつ病は本当の自分に気が付かせてくれるきっかけになる
学校に行けなくなってしまったとき、また25歳の頃にパニック障害になったとき、ずっと頑張ってきたのになんでわたしだけこんな目に合わないといけないのかと強く思っていました。
でも一見不幸に思える事には必ず意味があると思っています。
私はうつ病になるまで人に相談したり、頼ることが出来なかったのですが、うつ病になり死にたいと思うようになってようやく
「誰かに助けてもらいたい」と思い初めてカウンセリングに頼ることが出来ました。
それがきっかけで内観し続け、分かったのはそれまで「これが自分」と思っていた自分は本当の自分とはかけ離れていた事。
本当の自分の気持ちに気が付くことができて、生き方そのものがいい方向に変わっていきました。
もしうつ病になっていなかったらずっと自分の気持ちを押し殺して毎日モヤモヤ、イライラしながら一生を終えていたと思います。
うつ病は本当に辛い事ですが、今本当にあの時うつ病になって良かったと思っています。
うつ病は人生大転換の真っ只中です。
うつ病は失う事ばかりではありません。
必ず失う事以上に大きなメリットももたらしてくれます。