こんにちは、サオリです
ずっと不思議だった事。
オシャレな人はなぜ古着を着るのか。
専門学生だったときにスタイリスト学科だった人たちのほとんどが古着を活用していたのですが、
なんで古着を着るのかよく分からなかったんです。
だって古着って誰かが着たものだし、臭そうだし、安いっていってもそれならプチプラの新品の方がよくない?って思ってました。
しかも第一線で活躍している売れっ子スタイリストですら古着を着ていて「お金あるのになぜ???」と謎は深まるばかり。
まず最初の理由として、今古着を買うようになって分かるようになったのですが、
それは欲しい!と思うようなクオリティ&凝ったデザインの服がめちゃくちゃ高く、予算内で買えないからです。
トレンドのオシャレはお金がモノを言う世界
目が肥えてくると良いものが欲しくなるようになるんです。
普通にブラウス3万~とか、どうしても買えない。
貯金すれば買えるけど、でもいろんな服が着てみたいからそれを買う選択肢はない。
前にMBさんが「ファッションはお金のある人が圧倒的に有利な世界」と言っていたのですが、本当にその通りだなって思ったんです。
とくにその影響が出るのがファッション雑誌的なトレンドど真ん中のオシャレ。
まだ20代向けのファッション雑誌だったら、プチプラ服の掲載率も高いのでファッション雑誌に紹介されているものと同じものが買えますが、
30代向けになってくると話は別。
掲載されている服の価格が一桁違くね?と思うようなものばかり。
私はトレンド大好きだったころ、選べる服の予算は1万円台がギリギリだったのですが、世の中には3万,5万のブラウスをポンと買える人もいるわけです。
それくらいの価格帯の服ってとても美しく洗練されている服が多いですし(一目であの服いいな~と思ってしまうそういうレベルの服)
そういう服って仮にセンスがなくても服の上質さである程度カバーできてしまいます。
それに壊滅的にセンスがない場合でもお金があれは毎シーズンパーソナルスタイリストにお願いできますし。
ファッション雑誌的な、トレンドのファッションをするにはやっぱりお金のある人が有利な世界です。
今はフリマサイトで現行品を出品している方もいますが、高価格帯の服はそれなりのお値段で出品されているので、やっぱり予算がないと厳しいです。
1~2年も経てばかなり安く出品されているのを稀に見ますが、必ずしも欲しいものがフリマサイトに出品されてるか分からないのでこれは運。
ちなみに私はこのファッション雑誌的なトレンドファッションをしていたときに、明らかに高そうな服を全身に纏っている人をみて
「今より素敵になるにはお金をかけるか、路線変更するしかないんだな」とトレンドファッションに限界を感じたことがありました。
同じ予算でセンスの人、ない人だったらセンスのある人が素敵に見えるのは当たり前ですが、
同じセンスのレベルで資金力がある人、ない人だったら資金力のある人の方がおしゃれに見えやすいのが服です。
で、資金力がないと
・ハイブランドと他価格帯、古着のミックス型
・古着と他価格帯のミックス型
・古着中心型
に分かれる。(私の偏見ね)
で、ここで何で必ず古着が入ってくるんだ?って話。
お金をかけずに素敵を叶えられるのが古着
古着と言いってもシャネルのジャケットで何十万もする単価の高いものもありますが、でも高いものを着ていても素敵にはならないのが古着。
お金の匂いが少し薄れてセンスと運がものをいうのが古着。
資金力がものをいうトレンドファッションとは違ったベクトルで差別化できるのが古着活用型ファッションです。
オシャレな人ってたぶんこういうのをはっきりと分かってなくても、早い段階でうすうすトレンドファッションの限界に気づいているんじゃないかと思うんですよね。
古着を使えば低予算でも上質で凝ったデザインの服が買えるし、それにしたいスタイリングをすることが出来ます。
オシャレな人ってトレンドのファッションを知って「こういう格好をすればいいんだな!」みたいなおしゃれの仕方じゃなくて
こういうスタイリングがしたい、ってこういう雰囲気になりたいって明確なゴールがある場合がほとんどだと思うんです。
もしくは何かインスピレーションを受けたいから面白い服を探したがったりとか。
古着ってそういうニーズを満たしてるんですよ。
古着はそういう服好きさんが最終的に行きつく先だと思ってて、こういう服が着たい、こういう格好をしたいって思ったとき、必ずしも新品の服で叶えられるわけではありません。
基本的には今のトレンドや日本市場の影響を受けているので、古着しか選択肢がない場合が多いです。
それにヴィンテージなんかは今の時代に存在しない生地やシルエットがあるのでその魅力を感じて選んでる人は少なくないと思います。
ハイブランドにはヴィンテージ古着からインスピレーションを受けたものもありますが、古着にしか存在しないユーズド感までは表現できません。
古着のユーズド感でしか表現できないことってあるんです。
また昔に作られた服という事に思いをはせるのが好き、その事にエモさを感じる人もいます。
資金力があるのにわざわざ古着を買う人がいるのはこれが理由です。
なぜオシャレじゃなくてもわざわざ古着を選ぶ人がいるのか
でも古着を着ている人が全員オシャレって訳ではありません。
古着というジャンルが好きではなくても古着を選ぶ人もいます。
そういった人たちはなぜ古着を選ぶのでしょうか。
それは自分のスタイルが出来上がってきたり、こだわりが強いと古着に頼らざる負えない状況になることがありからです。
オシャレじゃなくてもこだわりが強いひとはいます。
私は別にオシャレではありませんが古着を買っているのはそういう理由です。
別に古着が好きだから買ってるのではなくて、自分のしたいスタイルが新品の服では叶えられない、
トレンドとのミスマッチや予算的と質のバランスの理由で着たいと思える服が新品の服にないから買ってるって感じです。
例えば私の場合はコートは6つボタンのウールコートが好きなのですが、日本市場ではウケが悪いのか予算内で選択肢がかなり少なく去年古着で買っています↓
いまは中国系のネット通販でトレンドに関係ない服はたくさん売ってはいますが、実は古着って中国系通販と同じくらい経済的で
着なくなったらフリマアプリで古着屋で買った値段で売れる可能性があるんですよ。
(古着屋で掘り出してきてフリマサイトでせどりしてる人もいるくらいだし…)
上質な服を経済的に楽しめるのが古着というわけです。