こんにちは、サオリです
大人になってピアノを再開して4年目。
ピアノ再開当初からあった課題はブラック部活でかけられた呪いを解くこと。
小学生の頃に通っていたピアノ教室の先生は優しいおばあちゃん先生で、練習しなくても1度も叱られた事はなかったし、むしろたくさん褒めてくれた。
今のピアノの先生も毎回いいところを見つけてくれて褒めてくれるし、少しの進歩でも心から一緒に喜んでくれるいい先生。
ピアノ教室で辛い思いをしたことは1度もないです。
でもどういうわけかピアノを練習していると中学の時の部活の顧問の先生の声が聞こえてくるんです。
特に「何でこんなこともできねーんだよ」「下手くそ!」の声が聞こえてくるんだけど、それに影響されてついつい自分に厳しくなったり…。
だから練習することが辛くなってしまうこともしばしばありました。
ちなみに約1年半前まではピアノを触るたびに私をいじめていた同じ部活のA子の事がフラッシュバックしてしまい、
いじめられた事の悲しさや悔しさ、何もできなかったことの無力感で練習を中断するなんてことも。
ちなみにこれはカウンセリングで何回かセラピーをしたり、いろんな角度から見つめる事でフラッシュバックはなくなりましたが、
どうも顧問の先生はしぶとく私の頭の中にまだ居座ってます。
別にコンクールに出たいわけでもなく、ただ趣味としてマイペースに楽しみたいだけなんですが、
気が付いたらストイックになっていて(体が弱いから練習時間は大したことないんだけれども)楽しむことから遠く離れているんですよね。
ちゃんと練習しないと頭の中の先生に怒られるから。
練習が苦行なのがデフォ。
人生を楽しむための趣味なのにそれが苦しみになってるってほんとどういう事…。
でもピアノ教室で前の生徒さんが譜読みが出来てない段階でレッスン受けてるって分かると「そう、ただの趣味なんだからこれでいいんだよね!」と、
いかに自分がブラック部活での常識を未だに引きずっているのか気づかされます。
こんなことを何度も何度も経験して、前ほど先生の声は大きくはないのですが、やっぱりまだ心から100%音楽を楽しめている感じはしないです。
こんな思いするなら音楽なんて止めてしまえばいいんだろうけど、音楽は私にとって感情表現のツール。
感情表現方法は文章や絵などたくさんありますが、私は音楽での感情表現に1番喜びを感じます。
それに高校生の頃スランプで基礎練習すらできなくなってしまい、それで思春期の頃の音楽生活が終わってしまったのが心残りなんですよね。
当時とてもとても辛くて。
どうしてもその時の自分をピアノを通して救ってあげたい。
あのときスランプで辛かったけど、でも今はこうして楽しめてるよーって言ってあげたい。
心から音楽を楽しめるようになってあの時の苦しみ丸ごと肯定してあげたいと思ってます。
あの時の苦しみは音楽を心から楽しめるようになるための糧。
人生に無駄なことは一切起きない
…と信じたい。