親が許せない。そんな時は両親をひとりの女性、男性として考えてみる。

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ちっちゃいころは大好きだったのにね



こんにちは、サオリです


私がうつ病の時にカウンセリングを受けて気が付いたのは、あらゆる問題の根本は親との関係にある、ということ。


例えば私は自己肯定感がとにかく低く、常に周りの目を気にして人と比べながら生きてきました。

それは親に「そんなことしたら周りから○○だと思われるよ」「それってお世辞なんじゃない?」「そんなこと出来ても勉強できないじゃない」「だからお前はバカなんだ」と言われ

ありのままの自分を受け入れてもらえなかったからです。


私は特に母の発言に傷ついてきたのですが、自分の人生が上手くいかないのはこのことに原因があると気が付いてからは母の事が許せない気持ちになりました。


でも母を一人の女性として考えてみると、ああいう傷つくことを言ってしまったのもしょうがなかったんだな、と思う事ができました。 

 

親は親である前に一人の男性、女性

 

小さい頃は親は完璧な存在として見ていましたが、大人になって親は親である前に一人の女性、男性であることは考えれば分かることなのについつい忘れがちです。


私は母が許せないと強く思っていたとき「母親とはこうあらねばならない」というような考えがありました。


でも実際自分が子供がいてもおかしくない年齢になり「自分に子供がいたら?」と考えると自分が考えていた母親像には到底なれるとは思えないし、

子供を傷つけずに育てる事なんて無理。


親子とはいえ、子供には子供の個性があって親とかならずしも相性が合うとは言えないですしね。


それに私にとっては傷ついた言葉も母なりの愛情で言ったのかもしれません。


母はよく「そんなことしたら○○だと思われるよ」と言っていて、おかげさまで周りの目を異常に気にするように育ちましたが、

母の育った時代は周りと歩調を合わせて右へならえの時代でしたからね。


このままだったら自分の娘は社会で生活していけなくなる!と思ってそういうことを言ったのかもしれません。

 

親が傷つくことを言ってしまうのは自分の嫌なところを子供に投影しているから



そんなこと言っても許せねーと言う人に向けて、こんな考え方もあります。

親が子供に対して傷つく言葉を言ってしまうのは、子供に自分の嫌なところを投影してしまうから。

冒頭で親に「そんなことしたら周りから○○だと思われるよ」「それってお世辞なんじゃない?」「そんなこと出来ても勉強できないじゃない」「だからお前はバカなんだ」と言われたと書きましたが、


親自身が周りの目を気にして生きてきて、

人の誉め言葉を素直に受け取れないほど自己肯定感が低く、

周りから認められるような成果がないとダメだと思っていて、

バカな自分にコンプレックスを感じているんです。


親に言われて傷ついてきた言葉は全部親が自分自身に対して思っていることなんですよね。

あの言葉はあなたに言ったんじゃなくて、あなたを通して自分自身(親)に言った言葉なんですよね。


親の弱さが分かると、なんだかしょーがねーなーって気持ちになってきます。

 

愛情の表現の仕方は人それぞれ違う

 

親に感謝できる部分を見つける、というのは親を許すために大切な事です。


私は長い事親の愛情を感じずに育ったと感じていたのですが、でもそれは親の思う愛情と私の思う愛情に違いがあったからです。

私の思う愛情は、どんな個性も認めてくれること。

でも母の愛情は私がお金に不自由することなく育つこと。


母は母子家庭育ちで、私が小学生の頃はよく貧乏話を聞かされていました。

母はとにかく貧乏が嫌で結婚したら退職するのが普通の時代でもバリバリ働きキャリアを積み、

おかげで私は今までお金のせいで希望の学校にいけなかったとか、留学したいのにできなかったとか、そういう事がありませんでした。


私は母が周りと比べたり、勉強ができないことにとやかく言う事で傷ついた事、いつも母の帰りが遅くて寂しかった事ばかりに焦点を当てていたので気づくことが出来ませんでしたが、

愛情の表現の仕方には人それぞれ違うと気づいたことで、感謝できる部分を見つける事ができました。


良かれと思ってやったことが相手の求めている物とは違うなんて普段の人間関係にもありますからね。


あなたの親はどんな愛情の表現を選んだのか…一度考えてみてください。