こんにちは、サオリです
この時期になると毎年自分が強い青春コンプレックスを抱えていたことを思い出します。
このコンプレックスは結構長くて26歳くらいまで続きました。
学生が出てくるアニメすら観れない「青春コンプレックス」
私は高2の秋ごろにうつ病で高校中退しているのですが、その時はまさか自分が中退するなんて思わなかったのでとにかく辛く
友達のケータイホームページの楽しそうな学校生活日記を見るたびに動悸が起こっていました。
それよりもつらかったのは通っていた学校の卒業式の日。
「うつ病にさえならなければ私もその場所にいるはずだったのに」と部屋で一人で泣いていたのを覚えています。
高校だけでなくて成人式も、当時何もしていない自分が情けなくって、友達にも会いたくないし顔の吹き出物もひどいしで
本当はきれいな着物を着て出席したかったのに出来ませんでした。
大学に行くことも叶わず、卒業式で袴を履くことも出来ませんでした。
学生が出てくる映画やアニメはとにかく気分が悪く見る事ができなかったし、毎年この時期は大学生が袴を履いている姿を見て悲しくなっていました。
この頃は本当にひどかったです。
「青春」には誰もが夢見がちになる
今思うのは「青春」にあまりにも夢をみすぎていたということ。
日本のアニメや映画や漫画、ドラマって学生生活を書いたものがとにかく多いし、
そのせいか私はずっと高校生になったらこんなドラマチックな青春が待ってるんだと思ってました。
なので高校に入学するときは期待値MAX。
恋愛に関しても彼氏ができたら自動的に恋愛漫画みたいなロマンチックな体験ができると思ってました。
でも実際はスクールカースト上位に目を付けられないように自分らしく振舞う事ができず、ニキビだらけの肌に落ち込み、
部活も「楽しければいいじゃん」という雰囲気で上昇志向の私にとってはかなりつらく、学校生活でのストレスを家で発散するので親との関係は最悪。
運よく私の事を好きになってくれる人がいて彼氏はできたものの、恋愛漫画に憧れすぎていたせいで思うような振る舞いをしてくれない彼氏にがっかり。
そして喧嘩もたびたび起こっていました。
そして高校中退と共に別れを切り出され、もう死のうかなと思う毎日でした。
「青春コンプレックス」は足りない思考が原因
青春コンプレックスは足りない思考が原因だと思ってます。
仮に私が思う青春、勉強も部活も一生懸命、信頼できる仲間に囲まれて彼氏との関係も順調だとしても
足りない思考が、もっとかわいい顔だったら、もっと体が細かったら、もっとスポーツが得意だったら、彼氏がみんなが羨むような人だったら…
とさらに青春に完璧を求めていたかもしれません。
ネットで青春コンプレックスの事を調べると「部活をやらなかったことに後悔してます」と質問サイトで質問している人がいたのですが
私の場合は逆に自由な時間がたっぷりある帰宅部が羨ましくて羨ましくてしょうがなかったです。
おそらく部活をやらなかったことに後悔している人は部活をやっていたとしても「足りない思考」のせいでどちらにせよ後悔していたと思います。
楽しかった事はだれにでも必ずあったはず
じゃあその「足りない思考」から脱するにはどうすればいいのかというと「あったことに目を向ける」事です。
学生時代に楽しかった事って本当に、本当に一つもなかったでしょうか。
よく思い出してみてください。(学校以外の事も)
私はうつ病になったとき、私の中高時代365日×5年は一日たりとも楽しい事が何一つなかったと思っていました。
でもそれはあまりにもネガティブになっているせいで楽しかったことを忘れていただけだったんですよね。
学生時代に嫌なことがあったり、なにか大きな後悔をしているとそのことばかり考えがちになりますが、小さな幸せって誰にでもあったと思うんです。
中高の頃、面白くて優しい友達がたしかにいました。
私が学校に行けなくなってしまったときも最後まで心配してくれる存在がいたのですが、私はその友達の存在すら長い間忘れてしまっていたんです。
なぜずっと忘れていたのかというと「どうせわたしの事なんて心配してくれるやつなんていない。心配のメールも表面的なものに違いない」と思い、自分で友達の存在をなかったことにしていたからです。
思考って習慣で、ネガティブな事ばかり考えていると悲しかった事や辛かった事を思い出すのが得意になっていくんですね。
なので過去自分に足りなかったことに目を向けている人は「あった事」に目をむける訓練をしてみてください。
時間はかかりますが、ノートに書き続けていれば「自分にも少しは楽しい事があったみたい」と少しずつ気づけるようになれます。
そもそもその「理想の青春」は本当にあなたが望んでいたこと?
そもそもあなたが理想とする青春って、本当にあなたがそうしたいと思ったことでしょうか。
中高生が描かれた漫画やドラマ、映画、CMなどの影響で知らない間に「青春」は「こういうことをやらないと青春じゃないんだ!」と思っていないでしょうか。
私は中高生は恋愛して仲間に囲まれて何かに一生懸命に打ち込むものだと思っていました。
だからとても苦しかったんです。
中学生の頃は本当に何かに一生懸命になりたいと思って部活を頑張っていましたが、高校生になると燃え尽きてしまい、正直本心ではダラダラと高校生活を過ごしたかったです。
でもダラダラ過ごすより頑張っていた方が青春している気がするし、何より周りに認めてもらえる気がして頑張りたくないのに頑張っていました。
世間のイメージの「青春」にあまりにも振り回されていないでしょうか。
そういう価値観に振り回されていると今後も
30までには結婚しないといけない、
結婚したら子供をうまないといけない、
いい大人なんだからブランドバッグの一つは持っていないといけない、
家を買わないといけない、
などの価値観に振り回され続けて人生が終わってしまいます。
こういった価値観に振り回されないためにはまずそういったメディアを控えることと、自分の思ったことをノートに書くことを習慣にしてみてください。
これをするだけでも他人の価値観に振り回されていることに気が付けるはずです。
☆関連記事☆
ジャーナリングで自分の本心が分かる。人生に迷ったらとりあえず「書く」!
【元うつ病】承認欲求を満たし、自己肯定感が高くなった方法
物事には裏と表が必ずある
「青春コンプレックス」を感じている人は何かにうらやんでいるはずです。
学生時代に彼氏彼女がいた人、部活を一生懸命やって成果を残した事、外向的で友達がたくさんいた人…
物事には必ず裏と表があります。
そういった人たちが羨ましいのは表の楽しそうな面しか見えていないからです。
考えてみてください。
彼氏彼女がいても、部活を一生懸命やったとしても、友達がたくさんいたとしても幸せだとは限りません。
私は高校生の頃にクラスのちゃらちゃらしている女の子たちを見て「気楽でいいよな」なんて思っていたのですが、とんでもない。
人間関係にトラブルが起きていて知らない間に喧嘩が勃発してたり、ある子は妊娠して中退してたり。
彼氏彼女がいたとしても大抵3か月で別れてしまうカップルが多かったです。
所詮高校生の恋愛なんかそんなもん。
そして私は部活を頑張っていましたが、人間関係のトラブルに板挟み状態になってしまい毎日ストレスを感じていた日々を思い出します。
どんなことにもいい面と悪い面があります。
それを考えずに物事の良い面ばかりを見てうらやむのはやめましょう。
☆関連記事☆
人と比べてしまう本当の理由と解決方法
人生の絶頂は学生時代に訪れるとは限らない
もし高校生時代に戻って自分が思い描くような青春をすることができたら幸せだったのかと思うと、私は過去に執着してしまい、これまた人生の足枷になっていたような気がします。
人生には波があって、生まれた時から死ぬまで好調な人は誰もいません。
そして何かしら問題にぶち当たります。
ある人はお金、ある人は人間関係、健康、恋愛、受験、就職活動 ...
それらの問題はいつぶち当たるのか誰にも分かりません。
人生の最初の方なのか、それとも後半のほうなのか…
学生生活が絶頂だとするとあとは下がっていくしかなので、それだとどうしても「あの頃はよかった」と過去を懐かしむばかりで前に進める気がしないです。
私は高校生の事にうつ病になった事に心の底から自分の人生を呪いました。
そこから長い間どん底だったのですが、今ではうつ病になったのが高校生の頃で良かったと思っています。
もしうつ病になっていなかったらいまの幸せはありませんでした。
青春出来なかったと思い悩んでいる人は人生の絶頂がその時ではなかったという事。
ただそれだけです。
青春コンプレックスに悩んでばかりではこれから訪れる幸運を自らつぶしているようなもんです。
昔の幸せより今の幸せの方が大切ですよね。
思考は習慣なので今ある幸せに目を向ける事から始めましょう。