まずはひたすら人のせいにする。人のせいにする事は悪い事じゃない

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激おこぷんぷん丸!(このねこかわいい笑)


こんにちは、サオリです

今日は他人のせいにしてもいいじゃん!という事を書きます。



「すべては自分の責任」はつらい!


私が今までに読んできた自己啓発系の本はにはよく、「すべて起こることは自分の責任」と書いてありました。

言っていることは分かるけど、でもこの考えがうつ病当時の私にとってはとにかく辛かったんです。

「すべては自分の責任」と思うととにかく自分を責める、責める。

何か嫌なことが起こっても、自分の責任だからと自分のネガティブな感情を押さえつけるということになっていました。


私はうつ病が治るまでに10年かかっていますが、その理由の一つになかなか自分の感情を吐き出せなかった、という事があります。

感情を抑える、というのは一番やってはいけないことです。

なので「すべては自分の責任」と思えるまでのステップとして、自分の感情を吐き出す、自分の感情を素直に表現するという段階必要だと思います。

「こいつのせいだ!!」と思う事も、そう思うなら、そう思っていいんですよね。

よく不平不満は言ってはいけない、と書かれていることもよく目にしますが、今まで自分の感情を抑えてきた人にとっては逆効果でしかないと思います。

 

すべての感情を認める。思う存分吐き出す


私は初めてカウンセリングを受けた時にカウンセラーに、「○○と思ってしまって、ってよく言ってるけど、思っちゃいけないことなんてないんだよ」と言われました。

当時の私は、無意識に「悲しくなっちゃって、イライラしてしまって…」という言い方をしていました。

それはネガティブなことを思ってはいけないと思っていたからです。


でも感じてはいけない感情なんてないんですね。そう思ってはいけないことなんてないんです。

「他人のせいにしてはいけない」という思いもそうでした。


どう考えても理不尽なことをされたのに「○○さんにもきっと事情がある」と思おうとしていたのですが、そう思おうとすればするほど苦しくなっていく一方でした。

でも自分が苦しくなるなら、自分の気持ちを素直に認めて他人のせいにしてしまえばいいんですよね。だって理不尽なことした相手が悪いんだから。

そもそも「○○と思おう…」と思っている時点で自分の気持ちを押さえつけて完全に無視しているので、アウトでした…


いっぺん、うつ病だったときに自分の感情を思うがままに感じたり、ノートに書き出すという事をしたのですが、

今まで押さえつけてきた分、ヘドロのようにドロドロとした感情が出るわ出るわ…

A子にいじめられていなければ、先生や親がきちんと対処していれば今後の人間関係に支障が出る事はなかった、パワハラされてなければ、うつ病にならなければ人生うまくいってたなどなど…

自分でも引くほど本当は黒い感情を持っていたことに気が付きました。


※人に陰口を言ったり、ネットで悪口を書いたり、特定の人を攻撃するのは最終的に自分を傷つけることになるので絶対にやめましょう。感情を吐き出すときはカウンセリングを受けたり、ノートに書き出すという事をしましょう。

感情を吐き出すとなぜかパワーが出てくる。

 

私は自分の思っている素直な(黒い)感情を認める事で、うつ病で生命力が弱っていたのに何故か力が湧いてくるという事が起こりました。

その力は、「怒り」の力だったのですが、そのとき私はこんなにもいろんな出来事や人に対して怒っていたという事に気が付けたんですね。

自論ですが、生命力が弱っていたのは本当は怒りでいっぱいなのに、怒りのエネルギーを無理に抑え込もうとして自分の中で腐敗していたのではないかと思っています。

うんこが腸の中で何年も溜まっていた感じ。

腐敗していたのもがなくなればパワーが湧いてくるのも当然なわけで、長年続いていた憂鬱でうじうじしていた自分から少しだけ抜け出すことが出来ました。


 感情を表現しないとトラブルが起こる


私は「怒り」に対して課題がありました。

何故かというとずっと「人に怒ってはいけない」という観念を持っていたからです。

人に怒られるのは嫌だから、されて嫌なことは自分もしないようにしていました。

この考え自体はよい考えですが、私の場合、自分がされて嫌なことをされても怒らない、という事をしていたんです。

それに怒って相手に感情的な人だとか、嫌われたらどうしよう、と思い余計怒るということが出来ませんでした。


「怒る」ことをずっと避けてきて起こった事は、中学生の頃のいじめと専門学生の時に起こったパワハラ

どちらもされて嫌な事だったのにきちんと怒ることが出来ず、トラブルが解決せずに自分だけがボロ雑巾のようにボロボロになっていました。

きちんと「怒る」という事ができていれば、トラブルも最小限で済んだと思います。


そもそもプチトラブルのときにきちんと感情表現していなければいじめられることもパワハラに合う事もなかったんじゃないかなと思います。

ああいう人って、いじめても、パワハラしても周りに訴えたり、仕返ししなさそうな人を選んでるんだと思います。

要は私、舐められてました。

 

怒ることは自分を大切にすること


中学生のころのいじめと専門学生の時のパワハラは、表面上は違う出来事ですが、ひも解いてみるとどちらも私が相手に「きちんと怒れなかった」ということが共通していて、

パワハラは中学生の時の課題が消化できなかったから起こった事だったんじゃないかなと今は思っています。

これはカウンセリングを受けた時に先生に「あなた、いじめられたときもパワハラされたときも相手にきちんと怒ってないね」と言われて気が付いたことです。


不当な扱いをされても「怒る」という事を避けてきたのですが、私がしてきた「怒らない」という選択は自分を粗末に扱っているのと同じだと気が付きました。

怒らなくてもそのうち治まっていくに違いない、飽きていくに違いない、ましてややり返すなんてもってのほかと考えていたのですが、カウンセリングで

「不当な扱いをする人は「不当な扱いをする」という時点で頭がおかしいんだから、ちゃんと怒らないとどんどんエスカレートしていくんだし、やり返してもいいのよ」

と言われたときに目が覚めました。


私は今まで怒らないことで「あ~怒らない自分優しい!」と思い、一時的に自己肯定感を上げたかっただけでした。

でも怒らないことで最終的には自分の首を絞めていることに気が付いたし、

感情に任せて怒るのと、明らかに不当な扱いを受けた時に怒るのは違う、不当な扱いを受けた時に怒るのは自分を大切にしているという事。

と分かったので怒ることに対して肯定的になれました。

 

嫌なものは嫌でいい。ネガティブ感情は人生の道しるべ

 
先ほどはいじめやパワハラについて書きましたが、べつに不当な扱いをされていなくても嫌なものは嫌、特に相手に何もされてないけどあの人が嫌い、今の職場が嫌い、住んでるところが嫌って思ってもいいんです。

私は今あるものに感謝して無理に満たされようとしていたんですね。

でも今まで感情を押し殺してきた人間にとっては、きちんと「嫌だ!」を認識することが大切です。

「嫌!」という感情は大切だから存在していて、この感情はどうしたら自分は幸せに生きられるかの道しるべになります。


たとえば私はすぐに感情的になる人が大嫌いでした。

でも嫌いな人に対して、自分の潜在意識の中では実は「うらやましい」と思っていることがあります。

私の場合、いつでも理性的であることが人としての理想で、理性的である方がうまくいく、素直な感情表現では人間関係はうまくいかない、と思っていたので、その理想に反している感情的な人はダメな人=嫌い、と思っている一方で

潜在意識では思い切り感情表現しているにも関わらず相手の方が自分より人間関係が上手くいっているように見えるから「うらやましい」と思っていることに気が付きました。

 
大嫌いな人から、わたしは本当は思い切り感情表現したいという事が分かりました。


またメイクアシスタントをしていた時は、毎日重い荷物を運ぶのが嫌だったし、指示通りのメイクをするのも嫌、遠い現場へ行くために早起きしないといけないのも嫌で、嫌な事ばかりでした。

なのに嫌な気持ちを無視しし続けた結果、パニック障害になったし、意欲もわかない、自分は何をしたいかが分からなくなってしまいました。

でも嫌な気持ちを正直に感じるようにしたところ、自分はどういうライフスタイルを送りたいか、どういう人生がいいか見えてきました。

そもそもメイクは好きだけど人にするのは好きじゃないな、と気づくことが出来ました。

 

 人のせいにしまくって今の自分を肯定する

 

  わたしが一時的に自分の人生がどん底であるのを人のせいにしまくったことによって起こった事は、自分を肯定することができた、ということ。


うつ病なのは過去にいじめられたから、パワハラされたから、親が毒親だったから、あの家庭で育ったから人間関係もうまくいかない、毒親じゃなければ摂取障害にもなってなかった、

とノートに書きまくったんですけど、そうすることによってこんな目に合ってきたんだからどん底なのもしょうがないじゃん、現状がこうなのも無理ないよね、ていうかよく耐えてきた、生きてきた、と思えてきてうつ病である自分を肯定することが出来ました。

それまではどんな目に合おうが人生は自分次第で上手くいく、人生が上手くいかないのは自分の頑張りが足りないせいと思ってずっと苦しかったのですが、

人生どうにもならない時ってあります。


私は専門学生の時にひどいストレスから逆流性食道炎になって数が月寝たきりになりました。

そしてショーの作品を作ることが出来なかったのですが、そのことに対して担任から強く責められてしまいました。

私は体調不良で作品を作れなかったことはしょうがなかったと思う、と自分の気持ちを伝えたら、「しょうがない、じゃない」とさらに怒らせてしまうはめに。

このとき責められてパニックになっていたので、冷静に考えられず言い方が悪かったなとは思いますが、やっぱりしょうがない事ってあります。


わたしは「しょうがない、じゃない」「責任を感じろ」といわれてそれを真に受けてさらにストレスを感じて、逆流性食道炎は治らず、その後1年間、毎日欠かさず胃薬を飲んでいました。

今思えばやっぱり思う。

しょうがないじゃん!?

 

だって寝たきりだったんだし毎日胃液吐いてる状態で作業なんかできるわけがないし、本当にしょうがないと思う。

そもそも鬼畜指導をされてなかったら寝たきりにもならなかった。

うん、しょうがないね☆

 
こう軽く思った方が自分を肯定することが出来たし、無駄に自分を追い詰める事もありませんでした。

次のステップへ進むために、まず自分を肯定することが大切です。