こんにちは、サオリです
今日はコミュニケーションについて。
私は以前コミュニケーションに問題を抱えていました。
とにかく人と話すときは、ずっと何を話したらいいか考えてしまい常に緊張状態、話が続かなくて人といても面白くない、というか苦痛でした。
そんな私でも今はほぼ誰とでもコミュニケーションを問題なく、それほどストレスを感じずに取ることができるようになりました。
数年前にピアノを習い始めた時に、初めてのレッスンで先生に「初回のレッスンでは緊張される方が多いので、これほど多くしゃべってくださる方は珍しいです」と言われたり、
美容室でも毎回美容師さんをおしゃべりするのが楽しいです。
今日はここまでコミュニケーションがとれるようになるまでを綴っていきます。
私がコミュ障だった頃
私は家族や仲良くしている友達となら普通にコミュニケーションする事が出来ていたのですが、家族以外の大人やあまり親しくない友達とはほとんどコミュニケーションすることが出来ませんでした。
コミュ障ってやつです。
どれくらいコミュ障だったかというと、一言ボソッと話すのがやっと。
小学生の頃なんて、ピアノの先生とはまともに話した記憶がないし、お医者さんにかかったときは自分の症状を伝える事ができず、先生の質問に対してうなずく事くらいしか出来ませんでした。
高校生くらいになってからは演技するという事を覚えて普通にコミュニケーション取れるふりをしていましたが、所詮“ふり”なのでリアクションするくらいしか出来ず、人とのコミュニケーション、話が続かないことが悩みでした。
学生ではなくなると、バイト先でコミュニケーションが取れないことにかなり苦痛を感じて常に緊張状態。
これでは精神的に持たないな…と思い、コミュニケーションの取り方の本をいろいろ読んだのですが、
天気の話をする、リアクションのさしすせそ(さすが!知らなかった、すごい etc...)などありきたりなことしか書いておらず、どれもピンと来ませんでした。
運命の本に出会ってコミュニケーションが取れるようになった
私はあきらめずにコミュニケーションの本を探していた時に、ハッとする本に出会いました。
それは「コミュ障は治らなくても大丈夫 コミックエッセイでわかるマイナスからの会話力」という本です。
著者の吉田 尚記 (よしだ ひさのり)さんはニッポン放送放送のアナウンサーなのですが、入社当時とにかくコミュニケーションが取れず空回りしてばかりで仕事が上手くいっていませんでした。
この本はその当時の事と、気づきを得てだんだんとコミュニケーションを取れるようになった過程を漫画で読むことが出来ます。
本には、「会話のルールを覚えて練習さえすれば誰でもコミュニケーションはうまくなる」と書いてあります。
漫画の1話1話が「なるほど!」と思えるような事ばかりで、コミュニケーションのテクニックだけでなく、コミュニケーションって楽しいものなんだなと気づかせてくれた一冊です。
この本を読んで以来、コミュニケーションの本を読まなくなりました。
出版されたのはは2016年ですが、良書なので一度読んでいただきたいです。
「聞いちゃいけない」ことなんてない
この本で私が一番ハッとしたのは、
「聞かれたくない人」は実はそういない
と書かれてあった事。
私はそれまで相手に失礼にならないようにと意識するあまり、相手の話を聞いていて気になったことに対して質問することが出来ませんでした。
学校の名前とか、住んでる場所とか、家族構成とか、なぜか聞いちゃいけないと思っていたんですけど、本を読んで
「自分は相手に聞かれて困ることなんてないのに、何で相手には聞いちゃいけないと思っていたんだろう」
と思い、相手にバンバン聞くことが出来るようになりました。
私はこの「気になったことを聞く」という事ができるようになってから、かなりコミュニケーションが楽になりました。
だって聞けば相手が勝手にしゃべってくれるから。
本にも書いてあるのですが、「聞く」という事はそれだけ「あなたに興味がありますよ」という証拠なので、相手にとっても嬉しい事なのです。逆にスルーするのが失礼です。
しゃべれるようになるには「恥をかいてもいい!」と思う事
私は「聞く」事ができるようになってからはそれほどコミュニケーションに困らなくなったのですが、だんだんと次の問題が浮上。
それはリアクションは出来るけど、自分の意見を言ったり、感じたことをしゃべれないという事。
本には、吉田さんがラジオで、アニメのマニアックなことを思ったまましゃべったら視聴者の反応がすごくて「思ったことを思ったまましゃべっていいんだ!」と思うシーンがあるのですが、
私はこの「思ったまましゃべる」という事が出来ませんでした。
そして自分の心を探求して分かったのは、
恥をかきたくない、ボロが出るかもしれない、自分を知られるのが恥ずかしい
と思っていたという事。
自分の事をしゃべって相手に拒絶されたらとか、相手に引かれたら?きちんとしゃべろう、と思うと怖くてしゃべれませんでした。
でもその時心屋仁之助さんのブログで「自分の隠したいことはもう相手にはばれてる」「どんどん恥をかこう!」的なことが書いてあって(笑)
私、時々とんちんかんな事を言ってしまう事があって、こいつアホだと思われるのが怖かったんですけど
「あ~もう自分のアホなところばれてるのかー」と思って、開き直りアホ丸出しで思ったことそのまましゃべろうとバンジーしました。
思ったことをしゃべってコミュニケーションが円滑に
思ったことをしゃべるには慣れも必要なのでなかなか大変でしたが、少しずつ試していくうちに感じたのは、思ったことをしゃべるのはメリットが多いということ。
例えば、化粧品や服屋なんかで店員さんが提案してくれた商品に対して「マットのアイシャドウは苦手なんです」「こういうトップス、何枚も持ってるんですよね」と言うと
結構ノリノリで別の商品を持ってきてくれたりとか、いろいろ提案してくれてすごく素敵な商品に巡り合ったことがあるし、
昔、シャネルで「シャネルの香水全種類嗅いでみたいんですけど…」と言った事があって、とある香水に対して「マダムがつけてそうで、私にはかなりハードルの高い香りです」と言ったら、
「その香水は...!!!!!」と、店員さんのシャネル熱?が高まって香水が出来るまでの秘話を話して頂いたりと、かなり楽しい時間になりました。(混んでる時間帯はやめよう)
最近では、行きつけの整体でアニメを見るのが趣味と言っているので、「他のお客さんが今期は○○がおもしろいって言ってましたよ~」と教えてくれたり...
どれも些細なことですが、生活の幸福度がアップしました。
思ったまましゃべって笑われても、笑ったことによって相手が心を開いてくれて結果、コミュニケーションが円滑になることも。
頭の中でごちゃごちゃ考えながらしゃべっていた頃よりも、疲れないし、コミュニケーションが楽しくなって、自分のまましゃべって良かったんだ、と思いました。
何より、一番問題に感じていた雑談が出来るようになったことは嬉しかったです。
自分のままでいる事の大切さ
コミュニケーションが楽しく取れるようになってからわかったのは、以前の私はなにか面白い事や気の利いた事を言わなきゃと思っていたんですけど、
そう思っていたことによって、いまいち人と打ち解けられなかったという事がわかりました。
これはわたしたちの脳は、共感システムの影響で相手の脳を真似してしまうとう性質があるため、自分が緊張していると相手も緊張してしまう、という事が起こってしまうのです。
特に私の20代前半は、人としゃべるときに無理にテンションをあげたりして相手から話しやすい人と思われたい、と思っていたのですが、これがよくなかった。
無理してると相手にも「なんかこの人としゃべりにくいな」と伝わっているものです。
私は内向的で基本ローテンションな人間です。そして表情筋があまり動かないのですが、飾らず淡々としゃべっている方が頑張っていた頃よりコミュニケーションが楽に取れるようになったし、
まったく面白い事言ってるつもりないのに「おもしろいですね」と言っていただけることが多くなりました。
相手の事が分からないからコミュニケーションをする
先ほども書きましたが、私は内向的な性格です。
高校生の時はもちろん内向的な人としかしゃべらないし、いわゆるスクールカーストの上位の人とはなすなんて論外。(カーストの上位→運動部やギャルなどで構成される外向的な方々)
カーストの上位の人に話しかけられる機会があっても「この人たちとは話が合わないから」と勝手に決めつけて必要最低限のコミュニケーションしか取っていませんでした。
人間なので相性の問題もありますが、最初から決めつけるのは良くなかったなと感じています。
私が専門学校に入学した頃、たまたま仲良くなった友達がリーダータイプで高校生の頃カーストの上位だったんだろうなって子だったのですが、(高校生の頃なら絶対仲良くならないタイプ)
仲良くしていくうちにすごくセンシティブ面を見て共感したり、好みのレストランが同じだったり、友達は東京育ちなのですが、私の地元に遊びに行ったことがあると分かったり。
当たり前の事ですが、 相手の事はコミュニケーションを取ってみないと分からないものです。
私はその当たり前のことを大人になるまで気が付くことが出来ませんでした。
コミュニケーションの醍醐味は、その人を知って自分の世界が広がることです。
人の事を見た目や雰囲気だけで決めつけて頃はもったいなかったなと思います。