【不登校】なんで学校に行かないのか。そんなの本人にも分からない。

 

不登校が問題なのではない


こんにちは、サオリです

今日は不登校うつ病の時の事とか。



私は17の時にある朝体が動かなくなって学校に行けなくなりました。


何で体が動かないのかわからない。

寝ても寝ても疲れが取れない、体が重い。

トイレに行くだけで精一杯。

何をしても面白くない、何も感じない。

家族になんで学校に行かないのかと言われてもわからない。

なんで自分がこんな状況になっているのかわからない。


当時の自分の予定では順調に高校を卒業して大学に進学する予定だったんだけど、高校卒業するどころか中退。


そんな自分の状況が受け入れられず、なんで自分は学校に行けないのかとにかく自分を責め心の中で罵倒する。

高校中退なんて当時のイメージでは不良同然だったから、そんな不良の自分は落ちこぼれで社会のお荷物だから死ぬしかないと思っていた。

家族からなんで学校に行かないのか責められ、担任の先生からも電話越しに「なんで学校に来ないんだ、いいかげんにしろ」と怒鳴られた。


何で学校に行かないのか?

あたしも何で学校に行けなくなったのかわかんねーよ。

こっちが聞きてーよって感じだった。


そのときうつ病って言葉がまだ認知されていなかったから、「しんどい、だるい」という私に対して母はよく「そんなの気持ちの問題でしょ」と言っていた。


わたしもまさか自分がうつ病だと思わなかったから「そうか私は怠けているだけなんだ」と思ってそこからどんどんうつ病が悪化していった。


なんで学校に行けなくなったのか。

それはずっと自分の気持ちを押し殺しすぎたから。

押し殺しすぎて毎日強いストレスを感じていたことに気づかなかった。

だから体が動かなくなるまで自分がひどい状況だって気が付くことが出来なかった。

 


みんな我慢してる、辛い事があるのは当たり前。

それが当たり前の環境で過ごしてきたからバイト先で新人いびりのばばあに意味なく怒鳴られても、毎日睡眠3時間の状況でも自分は普通だと思っていた。


普通に過ごしているんだから、ある朝体が動かなくなって困惑するのは当然だし、何で学校に行かないのか答えられないのも当然である。


答えられるほど自分の状況を客観的に観れるのであればそもそもうつ病になんかなっていない。

 

「なんで学校に行かないの?」

聞いた本人は責めているつもりはなくても、聞かれた方は責めているようにしか聞こえない。

この言葉は「同年代の子はみんな学校に行っていて、学校に行くことは当たり前の事なのに何で行かないの?」という風に聞こえる。

聞いてくる人の気持ちも分かるけど、分からない。

普通、Tシャツデニムの服装をしている人にわざわざ「なんで量産型の服装しないの?」って聞かないでしょ?

それに自分の事をペラペラと親や担任に話す思春期なんてまずいないだろう。


だからまずカウンセリングとか気持ちの吐き出し口の機会を作ったり(自分とは関係ない第3者には意外と話しやすかったりする)

引きこもってゲームをしているのであればそれは気持ちのはけ口になっているのでそっとしてあげておいてほしい。


からしたら「自分がなんとかしなきゃ」と思うかもしれないが、本人からしたらそれが1番鬱陶しい。


不登校問題は意外と親子関係の問題も絡んでいるので親がカウンセリングを受けるのも手。


私の場合は、母との関係が絡んでいた。


母は自分の気持ちを表現することがドヘタ。

だから自分の子供にどう向き合っていいか分からない。

学校でいじめられているっていうのに「もう少し我慢したら」としか言えない。

私が学校に行けなくなったら世間体を気にしてイライラする事しかできない。


私が不登校になることによって母に私ときちんと向き合って欲しかった。

これに気が付けたのは私が大人になって生きる事がもう限界になったとき、カウンセラーが気が付かせてくれた。


うつ病不登校は表面的な問題で、原因は決して本人だけでの問題ではない。