前回の続き
あの年は震災から〇ヵ月が経ちましたって1ヵ月毎にニュースで報道してたっけ。
その時は正直震災関連のニュースには飽き飽きしていたと思うし、見るのが嫌だった。
岩手や宮城の状況が映されると福島は危険だから誰も来たがらねーよなって卑屈になってたし、原発関連の問題を報道されても自分たちは汚染されてるんだって思えてくるから。
とくに震災で発生した福島県のがれきの処理問題のニュースは見ていて辛かった。
受け入れを検討している県外の市町村の地域住民から反対の声が上がっている…とニュースで報道されると、地域住民の人たちの嫌だって気持ちも分かる反面、私たちはみんなが危ないと思っているところに住んでるんですけど…って思ったし、
自分たちは人から嫌悪される対象って思った。
わたしのそのときの認知の歪みもなかなかだけど、世間の認知の歪みもひどかったように思う。
そのときツイッターに、住んでる地域によって危険だと思ってる場所って違うよねと投稿されてるのを見た。
福島県の人は福島第一原発周辺が危険だと思ってる
福島以外の東北と関東の人は福島県すべてが危険だと思ってる
関西の人は東北すべてが危険だと思ってる
海外の人は日本すべてが危険だと思ってる
危険だと思われてるところが赤塗りされている画像を見たんだけど、本当にそうだなって思った。
当時私がおかしいと思ったのは、放射能は県境を認識することなく広がっていたというのに福島県だけが危険と思われていた事。
東日本における土壌汚染 2011年→2020年 | ふくしまミエルカPROJECT
例えばこちら↑に掲載されている2011年3月時点での放射線測定マップを見ると、福島県だけではなく、北関東の一部でも高い数値が確認されてる。
にもかかわらず福島県だけが危険という認識をされ、高い線量が測定されている県外の一部地域についてはまったく触れられないのは当時かなり疑問だった。
ちなみにこの表もやっかいで、これは空気が汚染されていると勘違いする人がいるのですが、これは「土壌にどれくらい放射性物質があるか」であって、「空気中の放射線」とは別。
だから赤いからと言って住むな危険ってわけじゃない。
とくに人が住んでるところは優先的に除染作業が行われた。
でも赤くなっているところを見て人は空気もなにもかも汚染されてるんだって思うし、私も当時はそう思ってた。
放射能というよくわからないものや、よく分からない表、ネットに散乱する風評被害やデマで原発になると感情的になる被災者は少なくない。
震災からしばらく経って東京電力の説明会に母と妹が参加したとき(私は行けなかったんだよね)
説明会中感情的になった方がいたらしく、東京電力の方はひたすら謝って、話が進まない場面もあったらしい。
この事故が起きてから農業関係者の方が複数人〇殺しているのですが、とくにガソリンをかぶって〇殺をした方のニュースが流れた時はかなり衝撃的で本当につらかった。
だって、この事故がなければその人たちは〇んでなかったかもしれないんだから。
福島市には街中に放射線測定量を計る機械が設置されていて、車の中からいまどれくらいか把握することが出来たんだけど、それもあって、何年たっても「原発」や「放射線」が頭の片隅に残る生活をしていた。
続く。
【1話から↓】