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ファッションとメンタルと4毒抜き

プレーンなダウンがダサく見えやすい理由とか、高級ダウンが流行った理由の考察とか ちょっとダウンの歴史をたどってみたりとか

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こんにちは、サオリです

私が20歳前後くらいの時ってたしかチェスターコートがトレンドで、シングルのチェスターコートに大判ストールぐるぐるが定番だったっけな。

対して今はウールコート自体、着てる人が少数になるという…

ダウンなんて一生着ないと昔考えてた自分でさえ着てるんだから。時代ってすごい。

ダウンがもうすっかり一般化したものの、それでもやっぱりダウンはおしゃれか?と言われれば、これはかなり意見が割れるのではないか?

かっこいい服がかっこいいと認識される理由

ネットで昔からよく見るのはミシュランマンみたいだから…っていう理由。

まあ見た目もそうだが、一番の理由は普段着として着られ始めてから歴史が浅いから。

それゆえダウンの文脈が共同体に定着してないからなのでは?と思っている。


どーゆー事かというと、今私たちが着てる服ってそれぞれ歴史がある。

例えばPコートなら、もともとはイギリス海軍が着ていたもので、戦後、放出品として一般に出回った

みたいな背景。


長い時間をかけて作られてきた文脈ってのがあって、そういう歴史を知らなくても私たちはなんとなくそういうのを感じ取ってるのよ。

この服は「こういう人が着る服」「こういう場面の服」という共通イメージがある。

服にまったく興味のない小学生でさえ、革ジャンは「なんかオラついてる兄ちゃんが着てそう」みたいなイメージ持ってるわけで。


その服が一般的に広まってからから長ければ長いほど、かっこいい、素敵のお手本が多いから

○○の服ってかっこいいよね?
→それぞれが思うおしゃれなスタイルを思い浮かべる
→うん、かっこいい!ってなる。

ダウンが一般化されたのはここ数年の話

ダウンの歴史は、調べたところによると起源は1936年。主に極寒地での作業服などとして着用されてきて、日本では80年代あたりから若者中心に普及され始めたっぽい。

でも「若者中心に」だから、老若男女着ていたわけではなくおそらく限定的。

80’sってウールコート、毛皮のコートのイメージあるからそういう若い人みんながみんな着てたわけじゃないと思うんだけど。

スキーブームがあったし、おそらくまだスキーウェアとしての認識が強かったんじゃないか?(80年代を謳歌した方、どうですか?この認識合ってます?)


90'sに入っても一般的に普及してるかと言われればまだおそらく一部の若い人が着てるイメージ。

このころのダウンってこんな感じでストリートのイメージ強かったんじゃなかろうか。


ちな90年代生まれの私が小学生の頃はダウン=スキーウェアのイメージ。

10代の頃はダウン着てる人ってカジュアルすぎてだらしないってイメージがったから、一般化したのってホントに長い歴史でみたら最近のことだと思うのだけど。


私の個人的認識だと

→2009年にユニクロがウルトラライトダウンを発売して、そこからダウンの心理的抵抗が薄れ始める

→2015年前後にモンクレ、カナグ等の高級ダウンが一般に広まる

↑ここら辺からアウターとしてダウンが一般化され始める。


でも一部のきれいめこだわり層はまだウールにこだわってる人も多かった印象。

そのころのネットの書き込み見るとダウンはカジュアルすぎる…みたいなの多かったな。

わたしもその頃カナグ着てたけど、友達にスキーウェアじゃんwって言われたっけな。


が、ここ数年のトレンドの追い風もあり、老若男女、ほぼみんなダウン。

ノーカラーでキルティングの、きれいめダウンもたくさん出回るようになって、私が街を歩いている限りではウールコートは少数派に見える。

高級ダウンが流行ったのはダウンの歴史が浅いが故だと思う

とまあ一般化されてからかなり歴史が浅いわけで。

おしゃれに敏感な層はSNSで素敵な例をたくさん見てるから、ダウンはダウンでも素敵なものを目利きできるし、特にダウンがダサいってイメージは少ないんじゃないだろうか。


対して私世代の20代の頃は細身シルエットのきれいめが主流だったから、もうオシャレに興味なくなってしまった人にとっては、ダウンもいろいろあるのにダウン=ダサいになりがち。

今はキルティングの工夫できれいめのものはだいぶ増えたし、素敵に着こなしてる人をたくさん見るけど

まだ歴史が浅い故にファッションやカジュアルファッションにまったく興味のない層にとってはまだまだ機能性に全振りしてる服ってイメージなんだと思う。


だからこそブランドダウンが普及したともいえるのではないかと思っていて。


高級ブランドダウンが普及したころ、一般的に「ダウン=もこもこのださいやつ」ってイメージがまだまだあったから、

そのださいのとは違うのよ!ってアピールするためにワッペンが付いてるブランドダウンは便利だったんじゃないか?

あとモンクレが流行り始めた時に流行った、ウエスト絞りのシルエット。


大多数の人が分からない頃って、差別化するためには分かりやすいものに飛びつきがちなのよ。

腕にワッペン付いてる、なんかウエストがキュッとしてれば、ユニクロに売ってるのとは違うってファッションに疎いひとでも分かるでしょ?

プレーンなダウンがオシャレに見えにくい理由

ダウンジャケットってもともとはアウトドアで着用されてきたものだから、もっこもこのボリュームのあるものならカジュアル、ストリート、スポーティに寄せれば簡単なんだけど

それをきれいめに着こなすってかなり難易度高いのよ。

まあ、ノーカラーの、キルティングダウンみたいな明らかに「きれいめ好き向けです!!」みたいなのは合わせやすいけど

たとえばこういう、アパレルブランドに売ってるものすっごいプレーンなデザインのやつは1番難しい↓
f:id:saochan-mental:20260127083311j:image

何でかって寒いときに前閉めたら情報量減るから。

だからその人がカジュアル、きれいめ、スポーティ、どう着こなしたいのか見えなくなるんよ。

おまえどこ中だよ?ってなる。

その人の世界観が伝わりにくくなる。


だからこそブランドダウンって便利なんだよね。

ワッペンが付いてると情報量アップするから、その人はダウンをどういう枠組みでとらえたいのかが見える。

ノースフェイス→アウトドアど真ん中カジュアルアイテムとして楽しみたい

モンクレ→ラグジュアリーできれいめアイテムとして着たい

みたいな。


じゃあブランドダウン買えないやつはオシャレになれないのか?というとそうではなくて、情報力が少なくなってしまうのが原因なのだから、

別にブランドじゃなくてもデザインの工夫されたものは探せばあるし、ストールやボトムス、靴、バッグ、アクセサリー等で世界観を作ればいい。



まあともあれダウンは文脈が作られ始めてから間もないのでオシャレ好きな人が「一生もののダウン!」とかいって奮発するのはやめた方がよさそうだなと個人的には思う。

バブル時代に一生もの!って言って毛皮のコート買った人と同じことになりそうだとは思う。

これからアウターどう転ぶんだろう。