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【体験談】海外に住んだら美的感覚は変わる?|NY留学1年で感じたこと&“服=文化の文脈”

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そうそう変わんねーよ

こんにちは、サオリです

2017年ごろにNYに1年留学していたのですが、渡米前に興味があったのは

「海外に住んだから美的感覚は変わるのか?」

ということ。

アジア系セレブの写真に衝撃を受ける

10代の頃海外セレブに夢中で「ゴシップス」っていう雑誌でセレブの写真を見るのが好きだったのですが、

とある号でアジア系のセレブの写真をみたら、そこに写ってるのは「ミスユニバース!!」って感じのコテコテスモーキーアイに、

濃すぎる眉毛、ボリュームありすぎな黒髪ロング。

当時Viviを読んでいたから、日本の「かわいい」が当たり前の私にとってはそれはそれは衝撃的だったんですよ。


その時アメリカの美的感覚は日本とだいぶ違うらしいな…

そういえばムーランって、ディズニープリンセスなのにかわいいと思ったことがない…(ムーランごめん)と思って

アメリカではどんな人が美しいとされるのか?】

と一時的な研究対象になったのですが…w


調べてみたら

ファッションもメイクも基本はセクシーorクールに!!

という事で、ファッションはボディラインを意識したもの、

メイクもキャットライン、リップも肉厚で官能的な感じが好まれるっぽい…


それでそのとき

「自分がアメリカに行ったら美的感覚は変わるのだろうか…?」

という疑問が浮かんだんです。

で、実際NYに住んで美的感覚は変わったのか

実際にNYに留学をしたら、みんなTシャツジーパンorレギンスでオシャレな人がいなくて別の意味で衝撃を受けて、

レギンスを1枚だけで履いてるのを見るとボディラインを出すのには抵抗はないらしい。

メイクに関してはそもそも普段からメイクをしている人を見かけなかったので分かりませんが、

化粧品の広告を見る限りでは少なくとも日本人が思うような“カワイイ”メイクではない。

「この環境で生活をしたら自分の美的感覚はどれくらい変わるのだろう!?」

とワクワクしたのですが、実際のところまったく変わらない。

NYに住んでも日本人コミュニティに属していれば変わらない

それは日本人に囲まれて生活していたからだと思います。


午前中は語学学校、午後はインターンという生活をしていたのですが、

語学学校には日本人たくさんだし、インターン先も日本人いるし、


日本人コミュニティの中で生活していればまあそうだよねっていう…


時々日本人が集まって食事会などをしていたのですが、興味深かったのは

大学生の時からアメリカに住んでるっている30代の方も美的感覚はそうそう変わらないってこと。

その方は日本人が好きそうなフェミニンなワンピースを好んで着てました。


私の場合は服は防犯の意味もあって浮かないようにTシャツジーンズでなるべく現地に馴染もうとしていましたが、

やっぱりメイクや髪型は日本風。

男性も、服はシンプルでも髪型はやっぱり日本風。

(NYに日本人美容師けっこういるから美容室に困らないんだよね。)


日本人コミュニティの中で生活していると、無意識にコミュニティの人に好かれたいと思うので変わらなかったんだと思います。


逆に現地のコミュニティに属していればドレスアップしたときの服とかメイクとか変わってたのかも。

でもファッションやメイクが変わったからと言って、それが美的感覚が変わったというのは違う気がします。

アメカジはアメリカ文化?キムタク文化?

ファッションの好みなどの美的感覚って、文化の中で育つものなんだと思います。

だからただ単に海外に住んでも変わらない。

その国の価値観とか流行の流れ=“文脈”を理解、肌で感じないと

美的感覚はそうそう変わらないはず。



たとえば日本で90年代後半~2000年前半にアメカジが流行ったけど、

あれってみんながみんなアメリカの文化に感化されたわけではなくて、

キムタクがドラマでそういうファッションをしていたから、

「なんかかっこいい!!」って思われたのがきっかけなんじゃないかと思います。



つまり「アメカジが流行った」の裏には、日本のスターやメディアの影響という“日本独自の文脈”がある。


そういう背景を知らずに「アメカジ=日本でも人気」って表面的に捉えると、

その国ごとの好みや本質までは見えてこないと思うんですよ。


たとえば、この文脈を知らないアメリカ人がアメカジブームを見て、「アメリカはこんなに日本に影響を与えてるぜ!!」って思ったとしても

日本人からすると「お…おう…!!(いや、キムタク…)」みたいなw



結局のところ、海外に住めば自動的に美的感覚が変わる、なんてことはないです。

「なぜそれが“素敵”とされているのか?」

という背景や空気感に触れて、それに共感したときに、はじめて少しずつ感覚が変わっていく。


ファッションって、メイクって、単なる“”装いじゃなくて、文化の感覚をまとうことでもあるんだなと思います。


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