こんにちは、サオリです
3月ですね。
3月と言えば被災地出身の私は震災のあの日の事を思い出します。
でもそれはトラウマからではなく、「あんなこともあったなー」という程度。
被災してないのに病むってなんで?
私は震災当時、祖父母と一緒に家の中で津波に飲み込まれました。(ちなみに祖父母は無事、怪我も奇跡的に打撲程度で済みました)
そんな経験をするとさぞトラウマになっているんだろうと想像する人もいるかもしれませんが、まったくトラウマにはなっていません。
震災から何か月か経ったときに、被災地以外の方で被災地の現状に心を痛めてメンタルを病んでしまう人がいると聞いて不思議に思い、なんでなんだろうと思ったのですが
生活が落ち着いてきたころにその理由が分かりました。
避難所ではテレビが一つしかなく、テレビの前にはいつも人だかりができていて観る事は出来ず、携帯も津波に飲まれたときに紛失しているので分からなかったのですが、
あまりにもテレビで何度も何度も繰り返し流される震災の時の映像、SNSで流れるデマ情報が本当にすごくてびっくりしました。
これは被災してなくても病むよ。
テレビに関してはあまりにも映像が衝撃すぎるので母にも「見ない方がいいよ」と言われ見ないようにはしていたのですが、数回見ただけでもかなり強烈ですごく嫌な気分になったし
ネットでも震災関連の情報を見るたびにどんどん気持ちが落ち込んでいったのを覚えています。
私には被災した事より、メディアからのストレスの方が大きかったです。
ニュースやネットでメンタル不安定だったのがやめて楽しい生活になった
特にストレスが強かったのは風評被害についての情報。
テレビで風評被害の情報に触れた時に、私はそのとき上京したいと思っていたため、
上京したときに周りからどう思われるのか不安で気になってしまい、ネットで検索してしまいました。
その時私はネットリテラシーが低く、ネットに書かれている故郷の悪口を真に受けてしまい、それが被災地以外の人の総意だと思ってしまったんですよね。
(この被災地外、というのは東北以外ではなく、津波や原発の影響で避難せざる負えなくなった人たちが住んでいた町以外、という事。)
私は震災後カフェでバイトしていたのですが、出張で着たと思われるサラリーマンに「ねえ、ここの食べ物本当に大丈夫なの?」と言われることが何回かあったのですが、
ネットでの被災地の悪口を見た後だったので中傷しているんだと考えてしまい、とにかくこの発言をされた日には家で泣きました。
(ちなみに今はこのサラリーマンの発言は別に悪い事とは思っていません。普通に考えて不安だよね。)
とにかく私はメディアで風評被害について報道しているのを繰り返し見ているうちに、自分も風評被害に合うかもしれないと思うようになってしまいました。
でも実際は差別されるような発言はされたことはないし、むしろ震災後に引っ越した地(同県内)でのバイト先では全国の店舗から届いた支援物資を大量に貰い、
しばらく鯖缶生活が続きました。(送ってくださった方、ありがとうございました)
被災したからとかそんなことは関係なく周りが良くしてくださり、ネットやテレビも見ないようになっておかげで楽しく生活することができました。
ニュースでどうしても偏った目でみてしまう
未だに知り合った人に出身地を言うと「震災大丈夫だったんですか?」と聞いてくる方がいます。
そういう人って正直テレビの観すぎなんじゃ?と個人的には思います。
私の生まれ育った地区に住んでいる人は元の場所には住めなくなってしまったものの、もうとっくの昔に集団移転して隣町で平和に過ごしています。
でもテレビなどで震災から〇年、今も苦しんでいる人たちがいます…みたいな「かわいそうなところだけ」の情報が流れると何となく「今も被災した人たちは大変なんだ」と思ってしまいます。
もちろんトラウマになってたり、今でも前を向けずに苦しんでいる方もいらっしゃる方もいるかもしれません。
でも被災しても震災前と変わらず平和に生きている人は大勢いるし、被災してなくても病気や事故などで苦しい思いをしている人は大勢います。
考えてみれば分かることなのにそう思えないのはそれだけメディアの影響力が大きいからです。
ニュースから離れると生活が一気に平和になる
何が言いたいのかというと、今いろんなことが起きていますがそれによってストレスを感じているならメディアから離れてみて欲しいのです。
離れてみると自分の生活が一気に静かになるのが分かると思います。
メディアの影響はそれほど大きいのです。
毎日ニュースをみて自分にストレスを与えていないでしょうか?
「毎日事件事故ばかりで嫌になる」と思っているあなた、ニュースの見過ぎかもしれません。
自分にとって本当に必要な情報はそれほど多くありません。